夢日記

余りにも不思議でちょっと芸術的な夢だったので起きてから忘れないうちに出来るだけ細かくメモってしまった。

主役は何故か攻殻のバトー。


森の舗装されてない山道を一人古い軽トラックで登っているバトー。
9課の任務なのかそれ以外なのかは不明。
昼だというのに高くそびえ立つ針葉樹林に日差しがさえぎられて薄暗い。
途中、同じような軽トラックに乗った麦藁帽のオッサンとすれ違う。
そのオッサンは常にニヤニヤと陽気な笑顔だった。
「あんちゃん見かけねぇ顔だなぁ。この先に行ってもなんにもねぇよ〜」
と言ったがバトーは無視して先に進む。


山林の中なのに、ブラウン管テレビが所々にきれいに点々と置いてある。
テレビは地面から70cm〜1m位の高さに鉄棒かなんかで固定されてる。
更に進むと、女性とすれ違った。
服装は、入院患者の服っぽい真っ白なワンピース。
何故か裸足。
前傾姿勢で、黒髪で前髪が長くて顔が見えない。
わかりやすい例を挙げると「貞子」
何事も無く通り過ぎるが、
ふと振り返ると、通称「貞子」は道端のテレビにつかみ掛かって
「吸血抑制電波!吸血抑制電波が足りない!」と叫びながらゆすっていた。
が、バトーは無視して更に先に進む。


山の頂上付近、上り坂の終わりに着いた。
そこには、白い逆U字型の門と、鉄格子の柵に囲まれたこれまた真っ白な洋館があった。
バトーはトラックを降りと、洋館の中から先ほどの「貞子」そっくりの格好の女性が出てきた。
服装、髪色、背格好は同じだが、髪型がじゃっかんウェーブがかかってて、前髪もきちんと分けてあって顔が見えた。
その顔はごく普通の優しい感じの女性だった。
ただし、瞳の色は緑色だった。
「貞子っぽい女性」は「あら、こんなところにお客さんなんて珍しいわね。ま、中に入って」と言った。
バトーは何も言わずについていく。


家の中は、真っ白なコンクリートっぽい壁、大きなガラスの無い窓、床は何故か畳。
窓の外は、枝の全く無い幹のみでうねうねと伸びた紫色の木々と緑がかった空が見えた。
外の景色はやけに油絵的で不思議でおどろおどろしかった。
洋館の中には、「貞子っぽい女性」の娘もいた。
娘は「貞子っぽい女性」をそのまま子供に戻したような感じで、服も真っ白いワンピースだった。
熊のぬいぐるみを抱いていた。
バトーに対して好奇心の目を光らせていたが、決して話しかけたりはしなかった。
「貞子っぽい女性」はバトーに洋館の中にあるモノの説明をしたりしている。
壁にかかったある絵を説明する時こう言った。
「私の母、最高傑作『異形のマリア』よ」
「貞子っぽい女性」の母の絵が最高傑作なのか、「貞子っぽい女性」の母自体が最高傑作なのか、
夢の中なのに疑問に思った。
しかも、その絵は本当におぞましいものだった。
全体的にモノトーン調で、有名なモナ・リザのような手を組んで椅子に座っている女性の姿が描かれているが、
首が異常に細く長く、顔は真っ白で鼻、口が無く、目は大きく真っ黒で穴が空いているような感じだった。

絵の説明の後、「貞子っぽい女性」は「山道で疲れたでしょう、シャワーでも浴びていって」と言った。
バトーは「じゃ、遠慮なく…」と答えた。
「貞子っぽい女性」は、部屋の奥のふすまを開ける。
ふすまの奥は真っ暗で何も見えない。
しかしそこで急に画面が暗転する。


場面が変わって、公安9課のオフィスで椅子に座ってるバトー。
銃の手入れをしてるサイトーに「何かあったのか?」と聞かれ、
「何でもねぇよ…」と答える。
そこで夢は終わった。


夢に一貫性や辻褄を求めるのは無理のある話だが、
今朝見た夢はやけに意味ありげな感じだったので気になる点を列挙する。

  • 何故バトーは一人で山道を走っていたのか?
  • 途中ですれ違うオッサンは山頂の洋館の事や「貞子」の事を何も知らない様子だったのは何故か?
  • 何故山中にテレビが置いてあったのか?
  • 「貞子」の言っていた「吸血抑制電波」とは何なのか?テレビから出るものなのか?
  • 山中で見た「貞子」と洋館にいた「貞子っぽい女性」は同一人物だったのか?
  • 「貞子っぽい女性」とバトーは初対面っぽい感じだった。
  • 「私の母、最高傑作『異形のマリア』よ!」は何を意味するのか?二つの意味に取れる。
  • ふすまを開けた後バトーはどうなったのか?(9課に戻っているという事はバトーは無事だったとは思うが…)


気になるキーワード

  • 「私の母」
  • 「最高傑作」
  • 「異形のマリア」
  • 「吸血抑制電波」
  • 「入院患者の服っぽいワンピース」

の要素からあの洋館は何らかの研究施設だったのではないかと思った。
「貞子っぽい女性」と「貞子っぽい女性」そっくりな娘から、クローン研究を行っていたのか、
はたまた、山中の「貞子」の言ってた「吸血抑制電波」から、吸血鬼?ホムンクルス?のような人造人間の研究を行っていたのか…

なんだか厨二病っぽい感じになってきたからこれ以上考えるのはやめよう…。


まぁ、とにかく夢の中で見た、屋敷の中から見た外の油絵のような景色と、「異形のマリア」と呼ばれる絵画の
なんともいえないおぞましさが脳裏に焼きついている…。
自分に絵心があったら再現できるんだけど…
あのおぞましさを他の人にも見せてやりたい。